2020年04月10日

可愛い子

ちー.jpg


3月20日、春分の日に
愛猫チビが、虹の橋を渡りました。


ある日突然、我が家の庭の、金木犀の木の下にちょこんと座っていて
そこから保護したので、正確な年齢は分かりませんが
ウチに来てから21歳でした。

織戸家は、父が動物好きだったので
物心ついた時から、猫・犬はもちろん
インコ、文鳥系から、ウサギにリス、秋にはコオロギ
小学生の頃には
父がベランダに大きな鳩小屋を建てて、30羽くらいの鳩を飼っていました。

また、
父の仕事が解体業だったので
建物を解体する時に置きざりにされた大きな土佐犬や、烏骨鶏、うさぎナドナド

父の事務所はそうした捨てられた動物で、プチ・ムツゴロウ王国のようでした。


そんな父も他界し、姉が保護して飼っていた猫も他界し
生まれて初めて動物がいないという日々を過ごしていたところに
突然現れたチビ。

家の中にあげたら、すっかり寛いでいたので、姉と相談し
初めて、自分の意思で「飼おう」と決めた子でした。


昨年から、膀胱にポリープが出来たものの
高齢のため、経過観察するしか方法はなく
その頃から少しずつ、覚悟はしていました

姉とも話し合い
チビが苦しむだけの延命措置はしないこと。
チビの命のゆくままにおまかせして
私たちは、チビの苦痛が無い様に最善を尽くそうと決めました

最期は、おトイレに行くにも筋力の我慢が出来ず
オムツをしていました。
おむつ姿.jpg


いよいよという最期の最期は
奥歯の虫歯から膿が出て、それが眼からも出てくるという事態に。
(目薬で治りました)

ぽっちゃりさんのワガママボディーはどんどん痩せていき
最期は元気だった頃の半分以下、2kgを切るほどに。

自分で想像するに、今の体重の半分になったら
動けるだろうか?

チビはそれでも水を飲もうと、2階から1階に懸命にトコトコ降りて
また、1階から2階の姉のベッドに登り
21歳とは思えない、筋力を見せてくれました。

ほとんど寝ているだけの姿を見ていると
小さな命が、息をしているだけで嬉しくて、愛おしくて

耳がかすかに動くのを見て
それがどれほどすごいことなのかを感じ

間も無く来るお別れを思ってではなく
チビの生命力に圧倒され
ただ、ただ
「命ってすごい…」
という感動で涙が出ました。

今私は、万が一、実家の姉に何かあった時、猫を預かれる環境にするため
ウチの子が全員天国に行くまで、マンションで動物は飼わないと決めています。

猫がいない生活になって初めて
疲れた時、心が弱った時、冬のお布団の中
ただ、ただ、この子を撫でるだけで、私の身体はどんなに癒されていたかを知りました。

嬉しい時、幸せな時、どれほど猫がそれを増幅させてくれていたことか。

あの子を守り育てているつもりになっていて
その実、守られていたのはこちらの方だと、なぜ、離れないと気づけないのだろう。

やることなすこと全てが可愛くて、面白くて、
ワガママで女王様気質で、病院が大嫌いで、お風呂の蓋でポカポカするのが好きで歯磨きが上手で
たんぽぽの綿毛の様にフワフワで、まんまるさんで、愛おしい。

21歳だと言うと
動物病院でも、友人に話しても皆一様に「立派だ」と褒めてくれて

ペット斎場でも

毛がフワフワだし、頭蓋骨も丸いので、洋猫とのMIXではないか?
洋猫は和猫より寿命が短いけど、21歳で、これだけ骨もしっかり残っている子は珍しい
という言葉を頂きました。

主治医の先生曰く、ここまできていたら最期は痛みはなかったと思う。とのことですがそれは本人にしか分かりません。
そうであって欲しい。

もしかしたら苦しかったかもしれないし

オムツは不快だったかもしれない。

奥の虫歯は辛かったはず。

でも、そういうのを超えて
最期まで命すべてを使い切って天に還ったチビには尊敬の念と
「あっぱれ」という他、言葉が見つかりません。

マメ1.jpg

先に旅立ったマメは
チビが一人で寂しかろうと
動物病院の先生のところで生まれた子を我が家にお迎えしました。
(マメのお腹にちょこんといる子猫は、私が結婚して家を出てからやってきた保護猫ボンちゃん)


チビは、いわゆる猫雑誌に載っている様な
例えば、ポムさんとしまちゃんの様なビジュアル系美人さんではなく
佐賀よかでしょうのまりもさん的、味わい深い系かわいこちゃん(=最高)なのですが
マメとチビ、私には宇宙で一番、可愛い子です(どの飼い主様もきっと皆同じ気持ちですよね)

こんな可愛い子にはもう二度と会えない。

2人とも
どうかどうか、安らかに。
posted by オリド マキ at 16:08| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする