2018年02月19日

リオに行けなかったから気づいたこと

メストリのご家族へのプレゼント.jpg

リオには行けませんでしたが
メストリの絵を、私の代わりにデザイナーの武田夏澄ちゃんがリオに持って行ってくれて
ましゅうさんの手からメストリのご家族へ
無事に渡されました

その時の様子を、その場にいたKTT君という子が
「マキさんに伝えたい」と
報告してくれました
ご家族が涙を流して喜んでくれたそうです

また、帰国した男の子もメッセンジャーで教えてくれました
絵を渡した直後、奥様が泣いてしまい、お部屋から出られてしまわれたそうです

朗らかで、おおらかで、肝っ玉母さんの様な
いわゆるビッグママみたいなお人柄と伺っていましたので
心底驚きました

だって、この絵自体は既にTシャツとなって
奥様はじめご家族の皆さんに見てもらえていたから
「まあ!嬉しい!ありがと〜」くらいだと思ってたのです

きっと、私の絵を通して
そこにメストリがいらして
奥様に何かを伝えられたのではないかと思いました

そう思った瞬間
私がその場にいなくて良かったのかもしれないと思いました

私がもし直接手渡したら、つたないポル語で説明をして
言葉が先に伝わってしまったと思います
「私が描きました」「こういう思いを込めて描きました」

メストリが何か奥様にメッセージを届けたいと思われた時
作者(私)の意図は必要なく
むしろ邪魔なだけではないかと思ったのです


これは、私の絵がすごいという話しでは全くなく
むしろ、誰が描いてもきっと奥様はメストリを感じたに違いありません
つまり、メストリの思いの強さ
彼のチカラがそうさせたのだと思います

ただ、私がメストリを描いた時に
「この絵を見た人に、メストリが「いいね!」(とか何かを)言ってくれますように」という願いを込めていました
だから、矛盾している表現ですが
誰が描いても奥様は何かを感じたに違い無く
そこは絵のチカラを超えて、メストリのご意思が働いたことが大前提で

でも、この絵は私にしか描けなかったと断言します

サンバが好き
イラストを描いている
その私の身体を、今回
「ちょうどいい身体発見!」的に
サンバの神様が1枚の絵を描くために使ったのだと

それが分かった今
長年
「サンバのイラストでリオへ行く」というのが夢でしたが
目標はもうそこではなく
私はただただ
描きたいものを描いていけばいい
そんな気が今はしています

あとは、こういう機会をいただいた時に
神様が「この身体使おう」と思って選んでもらえる器であるために
日々腕を磨いていくだけでいいんだなと

私が今まで見てきたサンバ人の中で
どうしても目がその人に釘付けになってしまう人というのは全員もれなく
「ああ。サンバの神様がこの人の身体を通して楽しんでるなあ」と思う人です
今まで
そういう人は選ばれた人なのだ。別次元の人なのだと思いましたが
こういう志でいればもしかしてその境地に行けるのかもという手応えを感じました
自分がこうしたいという欲よりも
何かの役に立てるのであれば、この身体を使ってくださいみたいな感じです

こんな風に思える様になったのは
リオに行けずに毎日泣いて泣いて泣き尽くして
感情の全部を流しきって
身体がちくわの様な筒状態(空っぽ)になったからです

そして

私が連日泣いて過ごしているのを知らなくても
そもそも私とは話したことすら無いのに
絵を渡した瞬間その場にいて、感じてくれたことを
私の連絡先を知らなくても
共通のサンバ仲間に
「マキさんに伝えて」と思いを届けてくれた
KTT君の真心と優しさのおかげです

メストリのご家族が喜んでくださったことと
KTT君の「伝えたい」という二重の思いを受け取って
その時初めて、悲しい涙ではなく、あたたかい涙が溢れました

帰国後、メッセンジャーで送ってくれた、しんじさんの言葉にも
どれほど私が救われたかしれません
奥様が、泣いてお部屋を出てしまわれたことまでは
知りませんでしたから

2人からのメッセージのおかげで
私の意思を超えたチカラが絵に宿ったことを知り
私はイラストレーターとしての皮がまた一つ剥けた様な気がしています
リオに行けなかったことがまさかこんな気持ちの変化になるなんて
思いもよらないことでした

感情のままに書きなぐりました
支離滅裂な文章かもしれませんが
あなたたちの言葉がどれほど私のチカラになったか
少しでも伝わりますように

お二人ともありがとう
posted by オリド マキ at 10:44| 2018年リオへの道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする